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移住者インタビューVol.6 ジャンミカさん

豊橋が「スキじゃなくて」名古屋に移住し、そこでの10年間の生活を経て結婚を機に豊橋にUターンされたジャンミカさん。「現在は豊橋が好きだし、当時好きじゃないと思った自分のことも受け入れられる」と語る人気インスタグラマーに、豊橋という町の個性について教えていただきました。

■ジャンミカさんプロフィール

豊橋市(本郷地区)出身。Uターン後の2021年、Instagramで「いいじゃん三河@iijan_mikawa」運営を開始。豊橋を中心に三河エリアのリアルな生活情報・お得情報を発信し続け、2023年9月現在フォロワー1.8万人を擁する。

■スキじゃない豊橋に戻ってきたのは子育てしやすかったから

――ジャンミカさんは元々豊橋がお好きだったんですか?

ジャンミカさん:うーん……学生の頃はそうでもなかった気がします。嫌いではないけど、スキじゃない、が近いかな。豊橋の人って、「豊橋には何もない」みたいなこと言うじゃないですか。私も実際そう思ってて、当時。高校生くらいの時は、遊ぶところがない、がイコール何もないだったんです。特に夜遊ぶところがない。だからつまらない、と思ってたんですね。それで名古屋に行きました。栄養士やフードコーディネーターの資格も取って。

――豊橋にUターンされたのはご結婚がきっかけだそうですね。

ジャンミカさん:はい。夫も豊橋出身なので、当時は名古屋に住んでたんですけど豊橋に戻りたいなと思いました。

スキじゃないなと思ってた豊橋に戻りたいと思ったのは、豊橋は子育てしやすいまちだって印象があったのが大きいです。特に、ここにこ(*1)やまちなか図書館(*2)とか、自分が子供の時にはなかったような施設も増えて。これはいいなって好感を持ちました。

*1 豊橋市の市営児童施設。無料で遊べる乳児の遊戯室や有料のプレイゾーンなど乳児から高校生まで幅広い子どもを対象としている。

*2 豊橋駅から徒歩約5分の立地にあるemCAMPUS EAST内に設けられた市立図書館。キッズスペースが設けられたり飲食可なエリアも多く幅広い年代で人気施設となっている。 

――10年離れていらして、施設などは結構変わった印象ですか?

ジャンミカさん:そうですね。結構変わりましたよね。まず10年前はemCAMPUSとかなかったですし。お店もかなり入れ替わったなと思います。

私、地元が豊橋ですし、名古屋に住んでいるときもちょくちょく帰省していたので、豊橋に詳しいつもりになってたんです。でも、いざ戻ってきたらぜんぜん知ってるお店がなくて。もちろんチェーン店なんかはあるんですけど、そうじゃない個人経営の飲食店とか、カフェとか、ぜんぜん知らない店ばかりで、あれ私なにも知らないじゃん、って。浦島太郎だと思いましたね。

■Instagramで豊橋の「るるぶ」になりたい

ジャンミカさん:でも正直、結婚した当初はそんなに困らなかったんです。スーパーは変わってなかったから。新婚だったし、外食するよりは自炊しててもぜんぜんよかったので。

状況が変わったのは、妊娠してつわりが酷くなったからです。私、つわりがきつすぎて12キロも瘦せたんですよ。もう何も食べられない、辛い、しんどい、って時に、私は食べるのが好きだったので、つわり開けたら何食べようって考えることだけが癒しで。でも、それなのに思いつくのがチェーン店のメニューだけだったんです。

――もっと食べたいはずなのに、知らないから想像のバリエーションが狭くなっている。

ジャンミカさん:そうなんですよ!!もう地獄でした。そこから外食熱に火が付いた感じですね。

いま、私がInstagramで発信してるのは、そういう「知らなかったこと」があるからなんです。それこそ友達に聞けば5分でわかるような、主婦の井戸端会議でしかシェアされないみたいな、そういう話をInstagramでしたかった。あそこおいしかったよ、とか、あのお店は子連れでも店員さん優しかったよ、みたいな。それって物凄く主観の情報ですけど、あのとき、つわりの私が欲しかったのはそういう情報だったんですよね。

――そんなジャンミカさんは今では豊橋の情報王みたいです。

ジャンミカさん:私、Instagramで豊橋のるるぶ化をしたかったんです。情報誌のるるぶみたいな。それ読めばなんでもわかるものが欲しかった。子育て情報や飲食店やネイルサロンなんかの情報発信サイトはあるんですが、見やすいポータルがないなと思ったんです。だから、作るか、みたいな。私が作っちゃおうかなって。

■目指したのは豊橋の切り込み隊長

ジャンミカさん:たとえ話になるんですけど、豊橋の女性って、基本、桃太郎で言うと桃が流れてくるのを眺めている人が多いと思うんですよ。桃が完全に見えなくなるまで見送って、それで帰宅してから「ねえねえ、桃流れてたよ。なんだったんだろうね」って。

――桃を拾うわけでも、ましてやそれを切って食べようとは思わない。

ジャンミカさん:そんな変わったことしたくないし、それをするのは変な人なんですよね。豊橋が舞台なら桃太郎は成立しない。

でも、私もそうだったからこそ、今は私が桃拾って切って食べてあげる!ってスタンスにしています。みんな、桃に興味はあるんですよ。でも、それがどんなものか分からないから、手を出したくない。手を出して損したくない。

――豊橋の方は損したくないってお気持ちの方が多いように思います。

ジャンミカさん:そうですね。他の地域の方は「損しなければいい」と思うことでも、豊橋では「得しなきゃNG」という感覚でジャッジされる場面が多いように思います。だからこそ、私が切り込み隊長になって、自分の言葉で伝えることには意味があると思うし、フォロワーさんもそこをいいと思ってくれているんじゃないかなと思いますね。

――ジャンミカさん自身の「主観」があるからこそ、安心して見れるところもあります。

ジャンミカさん:私は基本的に全部自分で調べて、一件一件アポとって許可貰って取材するんですけど、「私がどう思ったか」みたいなところ、自分の目線での発信はすごく大事にしてますね。例えば今は子どもが1歳なので、アクティビティだったら1歳児が一緒でも大丈夫な場所かどうかとかも気になります。それこそ、潮干狩りってどんな靴がいいの?とか、着替えいるの?とか、友達に聞けば分かるようなことを丁寧に書く。

――主婦の井戸端会議ですもんね。

ジャンミカさん:そういう友達がいるかどうかで暮らしやすさは変わります。私のアカウントは、そういう意味では移住者の方にも見てほしいです。私が友達に聞きたかったこと、自分が知りたかったこと、気が付く限り書いていますから。

(聞き手・当法人代表理事 村井真子)

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